脳内の住人達

頭の中にいる自分との対話でもあり随筆でもある

一言

8月に友人と会話する機会があった。

付き合いは2年以上だがそれでもそこまでの深いやり取りが無い。

と書くと語弊を与えそうなので、本当に互いにピンポイントな時にやり取りをしている感じだった。

今この歳にして毎回ベッタリとツルんだりするのとは違うとは思うんだけど、互いが必要な時や、特別な時等にやり取りできるそんな関係性の友人。

 

事の発端は友人に聞きたい事があったから。

自分の考えてる事や向かってる道を進んでいると必ず迷う事が出てくる。望んでも無いのに(笑)。すんなり一本道で進ませてくれればいいのに。

そんな道中に俺自身がいた為、確認作業も踏まえて、新たな道が開かれる可能性も含めつつ連絡をして会話する時間が出来た。

 

聞きたい事の内容は1時間かかるかかからないかで終わったのだが・・・

やっぱり友人だけあって会話の波長が合うのだろう。会話自体は4時間近く会話していた気がする。

互いの近況だったり、過去にあった事件の答え合わせや共通の友人の話題だったりと本当に時間を忘れてお互い話し合っていた。

 

その中で

「ゆーちゃんはラジオ続けた方が絶対いいよ!」

と言葉をかけてもらった。内容は割愛させてもらうけど、正直そんな言葉をもらえるとも思って無かったし、飛ぶなんて微塵にも思わなかった。

 

言った側の意図は分からない。心底そう思って言ったのか、何気なく言ったのか。でも俺には深く刺さった。これは紛れもない事実。背中を押されたそんな気がした。

迷いが生んだ都合のいい解釈なのかも知れないが、でもどうあれ刺さったのは事実。

その事実があるだけでいい。あれこれ詮索するのは野暮ってもんだろう。

 

先程書いた共通の友人。実は昨年帰らぬ人になった。

2人して「早いね。」なんて物憂げに話していた。

実はこの共通の友人の生前の一言が今の俺が生まれた原点でもあるから、本当に縁と言うのは不思議だ。

 

話は遡る事2年前にその友人との会話で言われた一言

「その方がゆーちゃんにとっていい気がする。」

 

一見すると向こう側の感想なのだが強く心に残った。

何日経っても残った。そして追い打ちをかけるように、にゃー子

「その方が良い気がする。」

そして決断をして動いた。

 

ここまで書いていると俺自身が【たった一言で動く自分を持っていない人】って思われがちだが・・・俺自身基本頑固で人の意見は聞きはするけど、納得しないと動かない人だから俺の事を深く知ってる人は逆に驚く。だってにゃー子もその友人も

「まさか意見に同意するとは」

と言われた位だ。

ねぇ?君たちの中で俺はどれぐらいの頑固者のイメージでいたのよ?

 

言い換えれば【たった一言】で良くも悪くも人を動かす力が、そこにはあって俺たちはもっと言葉を大切に扱わないといけないとも思った。

 

そして使い方を間違えると意図しない方向に言葉の力で暴走を産み誰か傷付けてもしまう。新しい機械を手にした時に読む【取扱説明書】の様に読んで理解する。言葉もまた同じで理解するって事が必要だ。

難しい言葉を使って意図しない方向に進んでしまうのなら分かりやすい言葉を使って届ける方が幾分いい。

同じ一言でも使い方を間違えるだけで前に進めるものが、後ろに、あらぬ方向にいってしまうから・・・

 

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